来場2,719名!目標2.7倍を達成したイベント企画の全知見と戦略

2025年11月、四街道都市広場で開催された「どうぶつ森とチョコレート色の秋」は、当初目標の1,000名を大きく上回る2,719名の集客を達成しました。なぜ、地方のファミリーイベントでこれほどの熱狂を生み出せたのか。本記事では、主催したMAKE YOU HAPPY実行委員会(ブレイブ企画)が実践した「テーマ連動型企画」と「アナログ広報戦略」の裏側を公開します。商業施設や自治体担当者が明日から使える、集客と地域貢献を両立させるための具体的ノウハウです。

1.企画の根幹:「体験価値」と「社会性」の融合

イベント成功の第一歩は、単なる賑やかしではなく、社会的な意義を明確にすることです。
私たちは企画書において、「移動動物園での命の学習」や「ものづくり体験による自己肯定感の向上」という教育的テーマを打ち出しました。この明確な「大義」があったからこそ、四街道市や各教育委員会、千葉テレビなど複数の公的機関からの後援獲得に成功しました。 具体的なコンテンツとして導入した移動動物園では、ヤギやウサギだけでなく、ケヅメリクガメやボールパイソンなど多様な生物を配置しました。これは座学では得られない「多様な命への理解」という「生きた学び」を提供するためです。結果、650名がふれあい体験に参加し、教育的価値の高いイベントとして保護者層から厚い信頼を得ることができました。

2.目標2.7倍を実現したアナログ×テーマ連動戦略

デジタル全盛の時代にあえて「紙」を選んだ戦略が、目標の2.7倍となる2,719名の集客を実現しました。
コアターゲットである小学生とその保護者に確実に情報を届けるため、A4チラシ45,000部を制作。四街道市に加え、隣接する千葉市、佐倉市の小学校へ配布協力を依頼しました。 SNS広告だけでは届かない層へのアプローチとして、学校経由の配布は信頼性が高く、極めて効果的です。広域からの集客に成功したこの事例は、エリアマーケティングの重要性を物語っています。地道なアナログ戦略とターゲットの生活圏を重ね合わせることが、爆発的な集客力の源泉となりました。

3.会場を熱狂させる「没入感」の作り方

イベントの熱量は、参加者がどれだけ「当事者」になれるかで決まります。
今回導入した無料抽選会には、開催からわずか1時間半(11:30)で景品がなくなるほどの人気となり、500名もの長蛇の列ができました。 この熱狂を生んだカギは、「茶色のものを身に着ける」というテーマ連動型のドレスコードです。参加条件に簡単な「縛り」を設けることで、来場者は単なる客ではなく、イベントの世界観を構成するキャストの一部となります。「チョコレート色の秋」というテーマカラーを共有することで、会場全体に視覚的な統一感と強い一体感が生まれ、イベントのブランド価値を大きく高めました。

4.出店者と来場者を繋ぐ「回遊」の仕組み

マルシェ形式のイベントでは、71店舗の出店者様が利益を上げられるかどうかも運営の手腕です。
そこで抽選会の景品には、出店作家様が制作した実際の作品を目玉として採用しました。これにより、来場者の関心は「抽選結果」だけでなく「景品の作り手(出店者)」へと向かいます。 また、運営面ではリスク管理も徹底しました。予想以上の来場で駐車場管理の人件費が増加しましたが、事前の収支計画とリスク対応体制があったため、大赤字を回避し無事に開催できました。出店者への販促支援と、来場者の安全確保。この両輪を回す知見こそが、継続可能なイベント運営には不可欠です。

5.成功を資産化する次期展開への接続

今回の成功で得られた「体験価値×テーマ性」の知見は、次回のイベントへ完全に引き継がれます。
来年3月には、さらに進化した「若草色の鍵と光の庭」を開催予定です。ここではマルシェに加え、「宝探し形式のクリーン作戦」という新たな環境教育コンテンツを導入し、楽しさと学びの融合を深めます。 「集客に伸び悩んでいる」「地域を巻き込んだイベントを打ちたい」。そうお考えの担当者様は、ぜひ弊社の知見をご活用ください。今回の実績に裏打ちされた確かなノウハウで、貴社の事業目的や目標に合わせた、再現性の高い成功プランをご提案いたします。